瓜生原 葉子(同志社大学 商学部 准教授)
小原 克博(同志社大学 神学部 教授、良心学研究センター長)
木原 活信(同志社大学 社会学部 教授)
藤山 文乃(同志社大学大学院 脳科学研究科 教授)
日本の臓器移植技術は世界最高レベルにもかかわらず、臓器提供者数は世界最低です。多くの方が移植を待ちながら亡くなる現状は、深刻な社会課題です。この課題解決のためには、法制度の整備、医療現場の体制整備とともに、臓器移植に対する人々の意識と行動の変容が重要です。利他的な行為である臓器提供について考え、意思決定をし、その決定をシェアすることは、苦しむ人に想いをはせ、家族や大切な人のことを想う「共想」の行為と捉えることができます。臓器移植・提供について、人々はどのように考えているのか、関心を持ち、自己決定をする過程に何が影響しているのか、良心とどのように関わっているのかについて、多様な分野の専門家とともに多面的視座で考えていきます。